Today’s Impressive Words
「こうやって2人で国立の決勝を戦って、優勝も準優勝も関係なく、すごいことだろ。胸を張って帰ろう。」
(全国高校サッカー選手権大会優勝の富山第一高校•竹澤選手が試合終了後、ピッチにうずくまる準優勝の星稜高校•森下選手に)
After the final of the 92nd national high school soccer championship in Japan, Takezawa, Toyama Daiichi High School(the winner), spoke soothingly to Morishita, Seiryo High School(the loser), as follows:
”It’s wonderful for us, regardless of which team wins the championship, to play together in the final like this at the National Studium. Don’t you think so? Why don’t we go home with our heads held high?”
付記
勝ったチームが負けたチームの選手を慰めに行くことはあるかと思いますが、竹澤選手は、「同点の時点で」、相手チームの森下選手に、「まだ延長がある。切り替えろ。」と声をかけたと報じられています。
☆サッカー情報のゲキサカより
[1.13 全国高校選手権決勝 富山一3-2(延長)星稜 国立]
試合終了後、星稜(石川)のゴール前で頭を抱えてピッチにうずくまるDF森下洋平(3年)のもとに歩み寄る富山一(富山)の選手の姿があった。石川県出身で、中学時代は県トレセンでも森下とチームメイトだったDF竹澤昂樹(3年)。高校進学後も休日には家で一緒に遊んだりする親友同士は大会に入ってからも「LINE」で連絡を取り合っていた。
皮肉な運命だった。星稜の右SB森下と富山一の左SB竹澤は同サイドでマッチアップ。星稜が2-0とリードし、試合は終盤へ。ところが富山一も後半42分に1点を返し、猛攻に出た。そして迎えた後半アディショナルタイム、スルーパスに反応した竹澤がPA内に切れ込んだところで森下のスライディングタックルが足にかかった。PK献上。2-2の同点に追いつかれ、試合は延長戦に突入した。
「ずっと押し込まれていて、足に来ていた。あそこで細かいドリブルをされて苦しかった」。PKを与えてしまったシーンをそう振り返った森下は失点のショックからなかなか立ち直ることができなかった。河崎護監督は「延長に入る前、森下が涙ぐんでいたのでみんなが『切り替えろ』と話していた」と明かす。延長戦のキックオフ直前、エンドを入れ替える際に竹澤とすれ違うと、「まだ延長があるから切り替えろ」と声をかけられた。
「相手チームなのにそう言ってもらって、自分で何とか取り返したい思いがあった」。延長前半3分には自陣からの長いFKのこぼれ球に森下が反応し、体を投げ出した。「どうにか入ってほしかった」というヘディングシュートは、しかし枠を外れる。結局、再び勝ち越すことはできず、延長後半9分に逆転ゴールを決められた。
星稜初の準優勝。それでも「正直、悔いが残る大会だった。最後、自分が防いでいれば終わった試合だった」と唇をかむ。「日本一しか見てなかった。自分のワンプレーですべてをつぶしてしまったことが申し訳ない」。真っ赤に腫らした目で自責の念に駆られた。
冒頭のシーン。森下は竹澤から「同じ石川県、同じ地区の出身で、こうやって2人で国立の決勝を戦って、優勝も準優勝も関係なく、すごいことだろ。胸を張って帰ろう」と励まされたのだという。「ありがとうという言葉しかなかった」。最後の国立で全力を尽くして戦い合った。首にかけられたメダルの色は違っても、2人に残る永遠の思い出には変わらない価値があるはずだ。
(取材・文 西山紘平)
☆サッカー情報のゲキサカより
[1.13 全国高校選手権決勝 富山一3-2(延長)星稜 国立]
試合終了後、星稜(石川)のゴール前で頭を抱えてピッチにうずくまるDF森下洋平(3年)のもとに歩み寄る富山一(富山)の選手の姿があった。石川県出身で、中学時代は県トレセンでも森下とチームメイトだったDF竹澤昂樹(3年)。高校進学後も休日には家で一緒に遊んだりする親友同士は大会に入ってからも「LINE」で連絡を取り合っていた。
皮肉な運命だった。星稜の右SB森下と富山一の左SB竹澤は同サイドでマッチアップ。星稜が2-0とリードし、試合は終盤へ。ところが富山一も後半42分に1点を返し、猛攻に出た。そして迎えた後半アディショナルタイム、スルーパスに反応した竹澤がPA内に切れ込んだところで森下のスライディングタックルが足にかかった。PK献上。2-2の同点に追いつかれ、試合は延長戦に突入した。
「ずっと押し込まれていて、足に来ていた。あそこで細かいドリブルをされて苦しかった」。PKを与えてしまったシーンをそう振り返った森下は失点のショックからなかなか立ち直ることができなかった。河崎護監督は「延長に入る前、森下が涙ぐんでいたのでみんなが『切り替えろ』と話していた」と明かす。延長戦のキックオフ直前、エンドを入れ替える際に竹澤とすれ違うと、「まだ延長があるから切り替えろ」と声をかけられた。
「相手チームなのにそう言ってもらって、自分で何とか取り返したい思いがあった」。延長前半3分には自陣からの長いFKのこぼれ球に森下が反応し、体を投げ出した。「どうにか入ってほしかった」というヘディングシュートは、しかし枠を外れる。結局、再び勝ち越すことはできず、延長後半9分に逆転ゴールを決められた。
星稜初の準優勝。それでも「正直、悔いが残る大会だった。最後、自分が防いでいれば終わった試合だった」と唇をかむ。「日本一しか見てなかった。自分のワンプレーですべてをつぶしてしまったことが申し訳ない」。真っ赤に腫らした目で自責の念に駆られた。
冒頭のシーン。森下は竹澤から「同じ石川県、同じ地区の出身で、こうやって2人で国立の決勝を戦って、優勝も準優勝も関係なく、すごいことだろ。胸を張って帰ろう」と励まされたのだという。「ありがとうという言葉しかなかった」。最後の国立で全力を尽くして戦い合った。首にかけられたメダルの色は違っても、2人に残る永遠の思い出には変わらない価値があるはずだ。
(取材・文 西山紘平)
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