2015年7月20日月曜日

最近、印象に残った言葉を英語で
Impressive Words

阪田雅裕・元内閣法制局長官、「中東・ホルムズ海峡での機雷掃海は、これまでの政府の憲法解釈を逸脱」


「安倍総理は、中東・ホルムズ海峡での機雷掃海もあり得ると言っているが、どう考えても、これは、日本の存立を根底から覆す事態に至りようがない。そして、そのような考えは、もはや、従来の政府の憲法論理の枠内にあるとは言えず、逸脱している。」

(阪田雅裕元内閣法制局長官、6月22日、衆議院の参考人質疑での意見陳述において)

Masahiro Sakata, former Director-General of the Cabinet Legislation Bureau of Japan, expressed his views on the Security-related Bills at the Diet on June 22 as follows:

"The case of dispatching the Self-Defense Forces of Japan for clearing of sea mines in the Strait of Hormuz in the Middle East, often suggested by Prime Minister Abe, does not come under "the situation that  existence of Japan is critical." His view for giving an endorsement to such an action of the Self-Defense Forces is outside  the scope of previous constitutional interpretations by the Japanese government."


(英訳の責任は管理人にあります。更新する場合があります。)

☆同氏の衆議院特別委員会での参考人質疑は動画サイト等で全て公開されています。

☆阪田さんは、「あらゆる法律の成立、変更には、それを支える立法事実が必要だが、政府が言う、我が国を取り巻く安全保障環境の変化、だとか、世界のパワーバランスが変わってきた、などという抽象的なことでは足りない。」ということを述べられた後に、「安倍総理がよく具体例として挙げている、自衛隊が、中東・ホルムズ海峡まで行って機雷の掃海を行うことは従来の政府の憲法論理の枠を逸脱するもの」と陳述されました。

☆阪田さんの陳述は、この後、「憲法9条は、政府の勝手で戦争をさせない、という法規範。従来の政府見解は、我が国に対する武力行使がなされた時、という極めて客観的な歯止めがあり、それで、これまで何の問題もありませんでした。戦争をするかどうかを政府の裁量に委ねていい、と、そんなことを考えている国民は誰もいない。」と続きます。

☆ホルムズ海峡で有事があり、石油の値段が上がったら、我が国に対する武力行使と同等とみなし、自衛隊をはるばる中東まで派兵できるなどというこの安倍氏の歯止めの無さは、憲法の長谷部恭男早稲田大学教授がまさに「常人の理解を超えた異様さ」と喝破した具体的部分と符合するところ。

☆その他、安倍氏が昨年7月の閣議決定で「根本的変容」とまで強い口調で書いたものに該当する立法事実は、1年以上経過した本日まで何の説明もなされていない。できないのだと思う。いわゆる「尖閣」や「竹島」は個別的自衛権の問題である。


☆以上、本件安保法案中、集団的自衛権の行使を容認する部分については、それを基礎付ける立法事実は何も存しない、ということである。

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